令和4年度卒業式

~普通科193名、環境科学科78名の旅立ち~

 3月1日(水) 本校体育館にて、来賓に和歌山県教育委員会教育長、PTA会長・副会長、海草・向陽同窓会長、日進中学校長をお迎えし、令和4年度向陽高等学校卒業証書授与式を挙行しました。今年度は、新型コロナウイルス感染症対策をしながらも、4年ぶりに在校生、保護者が体育館で一堂に会した式となりました。
 拍手のなか卒業生が入場し、式は始まりました。卒業証書授与では、担任が呼名をした後、クラス代表生徒がそれぞれ壇上に上がり、卒業証書をクラスごとに前田校長から手渡されました。
 前田校長は式辞の中で、「緊急事態宣言下での入学式からはじまり、新型コロナウイルス感染症に大きな影響を受け、これだけ大きな変化のある高校生活を経験した学年はないだろう。」とねぎらいの言葉をかけ、卒業を心から祝福しました。また、卒業にあたり東京大学名誉教授の上野千鶴子さんと医学博士で漫画家の手塚治虫さんのお二人を紹介し、上野さんの言葉「新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところから生まれる。」や手塚さんの弟子に語った言葉から、目の前の事象だけに囚われるのではなく、多岐にわたる分野を経験し、一流を見極める力を身につけてこそ、本物の自我を築くことができることなどを伝えました。
 その後、宮﨑教育長からの告辞、久枝PTA会長と片桐同窓会長の祝辞をいただき、生徒会長・吉川優冴さんの「送辞」に続き、卒業生代表の嶋村颯太さんから答辞となりました。嶋村さんは「新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けた3年間であったが、この学年で過ごせたからこそ乗り越えることができた。これからそれぞれの道を歩むが、一緒に過ごしたこの3年間で得たことを生かしていけば、きっと乗り越えていけると思います。」と述べ、これまで支えてくれた全ての人々への感謝の思いを伝えました。最後に、小畑萌依さん(卒業生)のピアノ演奏による「仰げば尊し」と久山愛咲さん(2年生)のピアノ演奏による「蛍の光」を斉唱し、式は終了しました。
 卒業生の退場では、在校生、保護者、職員の大きな拍手で新たな一歩を踏み出す卒業生を見送りました。

2023年03月06日